住宅を購入するって、大きな決断ですよね。
金額が大きいし、住宅ローンを組む場合なんかは相当なプレッシャーです。
30年近く払い続ける場合もあるわけですから、不安に感じるのも当然です。
しかし、だからといって住宅の購入を諦めるのか。。。
それだと「住宅は買いたいのに、お金が理由で躊躇してしまう」という、
なんとも言えない悲しいジレンマに陥ってしまいそうですよね。
なので、、、いっそのこと、お金について正面から向き合い、
お金の不安を取っ払ってしまう方が良いのでは、と思うのですが。笑
あなたは、どう思いますか??
今日は、住宅購入を考える時の「お金」について、
どういうステップで見ていけばいいかお伝えしますね!
自身のファイナンシャルプランを立てる
住宅購入を考える時、家ありきで考える事が多いかと思います。
例えば、中古マンションだと、チラシを見て
「あそこのマンションが売りに出てるよ。週末見に行ってみようか。」とか、
「この辺りの相場は、だいたい3,000万円ぐらいかな。その金額で探してみよう。」などです。
別に普通の事のように感じるかも知れませんが、実はこれだと、お金の不安が残ったままスタートを切る事になりかねません。なぜかと言うと、お金について表面的な部分しか見ていない可能性があるからです。
例えば、月々の支払いが今の家賃より安いか高いかとか、ボーナス払いを含めるとなんとかやっていけそう、などなど、、、頭が「なんとしてでも家を買う!」って事に集中しちゃうので、少し無理してでも買っちゃうわけです。
こんな大きな買い物は「勢いがないと買えないよ!」と言う人もいますが、
果たしてそれでいいんでしょうか??
買った直後は、達成感や満足感でいっぱいかも知れませんが、
ローンは何十年と払い続けなければなりません。
毎日余裕があって、将来の不安もない生活を送れるかどうかは、この「住宅を買う」という一大イベントにかかっているわけです。
それならば。。。
一旦立ち止まって、冷静にファイナンシャルプランを立ててみることは価値があると思うんです。だって、一生もののことですよ。たった一日、ファイナンシャルプランに時間費やすことで得られるリターンは相当なものになると思います。
家を買う事で頭がいっぱいな時に、子供の学費や親の介護にかかる費用、相続対策など、いつくるか分からないイベントまで考えられないかも知れません。
しかし、生きていると節目節目でまとまったお金が必要な場合はあるでしょう。
「◯◯年後にこのぐらいまとまったお金が必要だ。」と予め把握する事ができたら、毎日かつかつになる金額でのローンは敢えて選択しないのではないでしょうか。
結局、何年後に必要なお金が曖昧だったり、「ちょっと無理しても大丈夫」という勢いで買ってしまうと、将来のお金の不安を残したまま突っ走ることになります。
このような事態を避けるためにも、可能な限り事前のシミュレーションが必要でしょう。毎月いくらをローンの支払いに充て、貯蓄は月々いくらぐらいが妥当であるか。これを決めるのは、事前のファイナンシャルプランがあってこそです。
ぜひ、一度検討してみてください。
住宅購入の資金計画を立てる
住宅を購入する場合、家本体の金額以外に様々な費用がかかることはご存知ですか?
例えば、チラシで販売価格「3,000万円」と書いてある中古マンションが売りに出ていた場合、単に3,000万円だけ用意すればいいわけではありません。
取引に伴い、以下の費用や必要な支払いが発生します。
<中古マンション購入にかかる費用例>
・頭金 ※販売価格の1~2割程度
・申込証拠金
・手付金
・印紙税
・仲介手数料
・登記費用と司法書士への報酬
・不動産取得税
・固定資産税・都市計画税
・ローンの印紙税
・ローンの事務手数料
・火災保険料
それぞれの詳細は、過去のブログにも書きましたので、
参考にしてみてください。
もちろん、取引内容や金融機関、不動産仲介会社によって多少のばらつきはありますが、3,000万円の中古マンションで諸費用の相場はおよそ200万円程度というデータがあります。
この例でいくと、最低でも200万円程度の自己資金は準備した方がよいです。
最近では、頭金ゼロ、諸費用もローンで組ませる手法がありますが、
私はあまりおすすめしません。
自己資金が豊富にあって、その資金を「運用のため手元に置いておきたい」などという狙いがあれば良いのですが、単に自身に資金がないため、すべて借り入れに頼るというのは、万が一の事を考えるとリスクが高すぎます。
また、住宅ローンと諸費用ローンはそれぞれ別のローンの場合が多いので、
収入に余裕がなくスタートすると、返済が苦しくなる可能性もあります。
不動産会社や仲介会社は、あなたに買ってもらう事が仕事なので無理なプランを提案してくる場合もあります。
そこは自身で見極めるか、第三者に相談する方がよいと思います。その基準を持つためにも、ファイナンシャルプラン作成後に資金計画をすることをお勧めします。
物件の価値と金融機関の見極め
物件の価値
家を買うことは、あなたにとって一生の買い物ですよね。
もちろん、見た目の好き嫌いや広さ、住みやすさは最優先事項かも知れません。
しかし、それと同じくらい、その家の価値に注目してみることもお勧めします。
家の価値とは、賛否両論ありますが、私は簡単に言えば数年後、数十年後にいくらの値段で売れそうか、という事に尽きると思います。
もちろん、不動産の価格は、その時の市況や景気に大きく左右しますが、
その景気の動きも長い目で見ると大きな波のように上下の動きを繰り返しています。
自分が気になっている物件が、過去にいくらで売られていたか、現在の価格は適正か、同じような間取り築年数の物件はいくらで売りに出ているか。最低限、これらを把握しておくことは必須だと思っています。これらを調べた上で、ある程度自分の中に相場観を持っていると尚よいと思います。
一見、難しそうな話に聞こえますが、今はインターネット上で類似相場は確かめられるし、近隣の不動産屋さんにいけばヒントをもらえるでしょう。
また、現在の不動産価格が相対的に高値か否かは、日々のニュースや記事を見れば大体把握できるはずです。
繰り返しになりますが、家を買うことは一生の買い物です。
家は購入した時点で、それが「高い」買い物であったか、適正価格の「良い」買い物であったかが決まります。
もちろん、自分たちが満足すればお金以上の価値があるのは当然なのですが、どんな人でも損はしたくないはずです。その物件の価値がどの程度なのか、面倒くさがらずに一度調べてみてください。その行動自体に大きな価値があると私は思います。
金融機関の見極め
最後に、金融機関についてです。
よく、不動産会社が紹介してくれた金融機関に決めてしまう、という話が多くありますが、、、これは、非常に勿体ない場合があります。
提携ローンなどで、金融機関が事前に物件を審査していて、ローン付けまでスムーズという場合もあるかも知れませんが、金融機関もお金を貸したくて必死です。
つまり競争が激しいので、A銀行よりB銀行の方が金利が安い、という場合が大いにあるわけです。これって、知らなかったらかなり損ですよね。
もっと言うと、知っててもB銀行に打診をしなかったら本当にもったいないんです。だって、金利差だけで、ローンの総額が数百万円違ってくるんですよ。A銀行ではなく、B銀行から借りる事で車1台分のお金が浮く場合だってあるわけです。
なので、金融機関選びも面倒くさがらずにきちんとこだわった方がよいです。
以上、住宅購入時の「お金」について、必要なステップを簡単にまとめてみました。ぜひ、必要な部分は記憶のどこかに留めておいてくださいね。
福井