住宅購入について

住宅購入を成功させるために

住宅購入する時に「10年後のお金の事を考えて」って言われてもよく分からないですよね。

だってどうなるか分からないじゃんって考えもありますが、分からないからこそ、今から備えるって考え方もあります。

 

家を買う時に考えるお金のことって、一般的に、購入資金と毎月のローン、固定資産税ぐらいでしょうか。

しかし、ここで留まらず、いかに住宅購入以外の事とセットで考えられるかで10年後の生活が激変するかも知れません。

まあ、将来の事なので、予測でしかないのですが、ファイナンシャルプランナーという仕事の性質上、そこはご勘弁くださいませ。

 

では、一体どんな事に目を向ければいいか、ヒントとなる内容をいくつか紹介しましょう!

ライフイベントを考える

結婚と同時期に家を買う人って結構いるかも知れませんね。または、結婚後に子供ができて、借りてる部屋が手狭になってきたなど、何らかのきっかけがあるかも知れません。

ここで言いたいのは、果たしてそのきっかけだけで家を買って大丈夫ですか??ってことです。

 

例えば、貯蓄があまりないのに「子供ができて手狭だから」という理由だけで家を購入したとします。

当然、頭金や住宅ローンの返済で手持ちの資金は今より少なくなりますよね。さらには、子供ができると育児にお金がかかり、学校などの養育費も増えるでしょう。

蓄えがあれば別ですが、もし、なければ、育児・養育の費用と住宅ローンと、ダブルで支出が増えるイメージです。

 

いやいや、「毎月の家賃の方が住宅ローンより高かったし、購入して正解」と反論するかも知れません。しかし、果たして本当に正解だったのでしょうか。

住宅購入の頭金に充てた貯蓄は、本来は養育費や万が一の支出に備えるものだった。とか、、、貯蓄に回すはずのボーナスも、いつからか繰り上げ返済の資金に充てている。などなど。

改善されるはずの家計が、むしろ貯蓄ができない苦しい家計になっている可能性もあります。

将来、高い確率で発生するライフイベントは、それを考慮した上で住宅購入を考えましょう。

例で出したのは「子供を授かる」というライフイベントですが、他にも、起業、転職、結婚、介護、入院、配偶者の退職、Uターン、車の購入など、お金が必要になりそうな出来事は様々あります。

その時に、まとまったお金がないと困るなら今から備えは必須でしょう。少し、住宅購入から頭を離して考えることがポイントです。

ライフイベントを見積もる

「1」と関係しますが、考えられる人生の出来事に予算を振り分けてみてください。今は、グーグル検索すれば、大体の相場観はすぐ分かるはずです。

例えば、「1」で出てきた養育費の話。あるメディアによると、子供が大学に入るまで、養育費と教育費の平均はおよそ1,600万円以上と言われています。

あくまでも平均ですが、これがもし私立の学校などに通わせればさらに増えることになります。参考金額だとは思いますが、指標にはなりますよね。

右も左も分からない「ただただお金が必要になる」という状態からは抜けられるはずです。

この金額が分かれば、現在まで貯めてきた自分のお金。これって本当に住宅購入に充ててもいいの?そんな疑問が出てきませんか。。。

例えば、4,000万円の住宅購入に対し、貯めてきた1,000万円を頭金にして、貯金はすっからかんっていう状態がいかに危険であるか。

だったら初めから、3,000万円の住宅にして、頭金を少なくして将来のためにキャッシュを温存する。この方が人生設計においてうまく回るかも知れません。

とにかく、住宅は人生で最も大きな買い物になり得るけど、生きててお金がかかるのは住宅購入だけではないですからね。当然ですが。

これを、なぜか家を買う事が人生の最大の目的みたいに、全財産をつっこもうとする人が多いので。。。買う前に、冷静に住宅以外の見積を考えてみることをお勧めしているのです。

 

登場人物を考える

これは、かなり私観が強いかも知れませんが。笑

あなたが、人生の中でどんな人と関わるか。これによって、あなたを取り巻く環境は大きく変わり得ます。

「人」というのは、あなたの配偶者、子供、両親、兄弟、友人・知人、同僚、先輩、後輩、誰と一緒にいるかで考えなければならない事が変わるでしょう。

良い悪いの話ではなく、です。

例えば、結婚します。今まで一人だけの生活を考えればよかったものが、夫婦で協力が必要な場面も増えるでしょう。

子供が産まれれば、養育費や教育費の事も考えるし、今までボロアパートで良いと思っていた生活から、綺麗なマンションに引っ越さざる負えない状況も出てくるかもしれません。

そう。あなたが、あなた以外の誰かといるということは、何かしらの影響を受けるわけです。ここで言いたいのは、その影響を想定して、お金の考え方や生き方を整理しておいた方がよいということです。

それは、どんなケースにも柔軟に対応し易くなるからです。結婚は、一時的にお金が減る場合もありますが、長い目で財産が増える可能性もあります。夫婦協力して生活を支えていくわけですから。

今まで財布に無頓着な男が、結婚を機にいい方に変わったという話もよく聞きます。

逆に、ダメな友人・知人、彼氏彼女などに関わり、散々な思いをした人もいるでしょう。それは早めに見極めて自分の周囲を見直すのがいいと思います。

「人」と関わる。

あまり普段意識していないことだからこそ、敢えて考えてみてください。

愚痴ばかりの飲み会にあなたを誘う上司・同僚は、自分の時間とお金を削ってまで付き合う必要がある人ですか?

その会が、建設的で楽しい会ならいいんですけどね。笑

 

福井