「老後の資金計画」というタイトルでブログを書いているのですが、こんな質問を受けたことがあります。
「年金以外に老後資金がないと、生活していけないのでしょうか?」
やはり気になるところなのかな、とも思います。最近は、株式投資やつみたてNISAなど資産運用を始める人が増えてきたし、広告やネット記事でも投資に関する内容が多くなりましたね。
そんな中、今まで貯金以外にお金の知識がない中で、いざ「投資を」と言われても戸惑う人も多いのでは。
さらに、周りが投資を始めていたりすると「自分も何か始めないと取り残される」という焦りのようなものを感じる人もいるでしょう。
実際に年金以外に老後資金がないと生活できないものなのでしょうか。これについての私の答えは、こうです。
「正直、分かりません。」
え??あんた専門家じゃないのかよ、と言われそうですが正直これが回答です。もちろん、この後にちゃんと補足は入れるのですが。一番の理由は、
「将来の事は誰にも、予測できないから。」
但し、言えることは2つ。現在の高齢者が受け取っている年金額以上の年金を、将来期待することは難しいということ。
もう一つは、人それぞれの生活水準によって、老後資金をどの程度考えるべきか変わるということ。
過去の記事でも書いた通り、今高齢者が受け取っている年金は、現在働いている世代の税金です。
これが将来、益々高齢化が進むにつれて現役世代の働き手が減り、今より少ない税金で多くの高齢者を支えていかなければなりません。
どう考えても、将来、受け取る年金が増える要素はなさそうですよね。
一方、老後の収支に関しては、100人いれば100通りの収支があります。〇〇歳の収支は、その人のライフプランを作って初めて見えてくるもの。ライフプランの結果で、老後資金の備えが必要か見極めていくものです。
備える側にとっても、闇雲に老後貯金をするより、目標や目的に合わせて貯蓄した方がいいと思うんですよ。
退職後の生活費がいくら必要か。
年金収入がいくらあるか。
年金収入で収支がプラスになるのか。
貯蓄を取り崩して生活することになるのか。
まずは、最低限のリスクを知る事が大優先です。その後で、〇〇歳までにいくら貯金しようとか、年金以外の収入について考え始めるわけです。
何も備えていないことに焦るのは分かりますが、まずは時間を取りライフプランの作成から始めてみるのが良いと思います。
たとえ、将来お金が足りないって分かっても、早い時期に気付けば対策や選択肢も増えるわけですから。