ファイナンシャルプランについて

定年後は「何が必要か」よりも「何をしたいか」が大事な理由

地方に出張する機会があり、ふと定年後の暮らしについて考えてみました。

定年後の暮らしって、なんとなく漠然としていることが多いですよね。

どこに住むとか。
いくら必要とか。
何をしようとか。

いまいちピンときていない人も多いのでは??

今日は、そんなモヤモヤを簡単に整理してみようと思います。

定年後はどこに住む?

「住」に関しては、生きている限り必ず選択しなければならないですよね。

現状のまま、都心近くの賃貸に住むもあり、職場から1時間ほどの戸建てにしようか。。。あるいは実家に両親と住むこともあるかも知れません。

どんな形かは、人の価値観や環境により様々。きっとそのほとんどが「仕事」や「家族」構成などによって決められているんじゃないでしょうか。

もし、あなたの職場が東京駅付近なら、東京駅から電車で30分程度の最寄り駅を選ぶかも知れないし。

さらに実家が埼玉なら、実家近くの街で、且つ、東京駅までのアクセスが良い場所を選ぶかも知れません。

そうやって、何かしらの関連性があって住む場所を選ぶのが普通でしょう。

でもね。定年後ってことは、その「職場」っていう縛りが、要らなくなるかも知れないんですよ。

自分が住みたい街に住む。

これができる絶好の機会じゃないですか?その時の年齢は65歳?いや、70歳かも知れない。

それでも、人が多くゴミゴミした場所が嫌いとか、逆に「こんな田舎はいやだ」っていう人には、行動すべきタイミングかも知れません。

まあ、長年住んだ住みかが、やっぱり心地よいって場合もあるかも知れませんが。

人生一度きりなので、奥さん(旦那さん)に反対されようが、気に入った場所に身を置いてみるのも良いかも知れませんね。

定年後のお金は?

よくあるトピックで「定年後のお金って一体いくら貯めておけばいいの?」がありますよね。

コラムやネットニュースなどでよく話題になる話です。

ある専門家は貯蓄「1億円」なきゃいけないと言い、またある人は「3,000万円」あればよいという人もいる。さらには「1,500万円」程度でよいという人も。

それで、、、一体いくらが正解なの?!


はっきり言うと、正解なんてありませんよ。

それは貯蓄はあるに越したことないし、このブログでも参考として試算した記事があります。

でも、結局はその人の生活や価値観によって大きく変わるので、100人いれば100通りの試算があるわけです。

だから、あまり気負いせずに、まずは自分の現状を把握することから始めてみてください。

「現状の収入だと、毎月いくら貯蓄に回せるかな」
「もう少し家賃低いところに引っ越そうかな」
「毎月の飲み会、少し減らしてみようかな」

たったこれだけの気づきでも、とても大きな変化に繋がります。世の中には、貯蓄したくても全く貯蓄できない人だっているんですよ?

なので、どこかの記事を引っ張ってきてやみくもに貯蓄いくら必要!とするより、まずは、あなた自身でどんな暮らしをしたいか想像してみてはどうでしょうか。

「定年後に〇〇みたいな生活したいから」とか「あんな国に行ってみたい」など、貯蓄する理由みたいなものから考えてみてもいいのでは。

その方が、貯蓄する方も楽しいはずですよ!

仕事について

はっきり言って、いまだに現役引退は60歳だって言っている人たちは、やばいと思います。

現実を見てみてください!いかに60歳以上の人が働いていることが多いことか!飲食店だってコンビニだって、街を歩けばご年配の方が普通に働いていたりしますよね。

しかも30年後とかになれば、会社員の定年自体も70歳ぐらいになっているかも知れませんよ。

最近では、政府が定義する「高齢者」の年齢や、年金受給開始の年齢が引き上げられる計画もニュースになりましたよね。

そうなれば、尚更、60歳でリタイヤすると思っている現在とは大きなギャップが生まれます。

どうせ60歳超えても仕事をする現実が来るのだから、今から本当にやりたい仕事を準備し始めた方がいいかも知れません。

あなたが30歳だとして、例え今はお金にならなくても、30年かけて「仕事」にするのであれば、なんとか実現できそうな気がしませんか?!

結婚について

はっきり言います。結婚ってしてもしなくてもいい時代ですよね!

これだけ価値観が多様化しているのだから、別に高齢で独身であっても何も不思議に思わないです。

結婚すれば家族ができますよね。家族と居ることで幸せを感じることができる人がいる一方、家族がいても幸せを感じられない人もいる。

結局、その人の幸せとか価値観って、その人にしか分からかったりするわけですよ。それを、誰かの尺度で決めつけてしまうのはとても危険です。

まあ、日本では特によくあることですが。もう、そういう時代ではないでしょう!と私は思います。

人生について

何か大袈裟なサブタイトルですね。。。僕は、絶対にサラリーマンにはならない。そう心に決めていました。

しかし、実際はというと、どっぷりサラリーマンに浸かってしまったり。「もう二度と結婚はしないぞ!」って思っていても、2度目の結婚をしたり。

人生どこで何があるか分かりません。結局、予測不可能なのです。

もっと、コントロールできる人間だったら良かったのに、、、と思う反面。「予測できない人生」、これがまさに人生なのかな、とも思います。

未熟な僕が偉そうなことを言うもんでもないのですが、これだけは伝えておきたいです。

「やりたいことは全部やった方がいい!」

今僕がアメリカに留学したい!って言っても、家族の許可が必要だし。

娘はどうする?
留学費用は?
仕事は?

などと、あらゆる障壁が立ちはだかるでしょう。しかし、10年前の僕は何も抱えるものがない。身軽な25歳でした。まあ、友人達より社会人デビューは遅いのですが。

あの時「自分はどうしても留学するんだ」という確固たる意志がなければ、現在も「行きたい。けど行けない。」と嘆いていたかも知れません。

まあ、本当に行きたい意志がある人は、いつどんな時でも貫き通すのでしょうが。

結局何が言いたいのかというと、やりたい事のタイミングを逃すと、それができなくなる可能性って予想以上に多く出てくるということです。やれず仕舞いだと後悔するでしょ?

月並みの言葉ですが、人が亡くなる時って「やって後悔することより、やらなくて後悔することの方が大きい」ってよく聞く話じゃないですか??

あの言葉って、なんとなく分かる気がするんです。やりたいことって、やってみないとそれがどんな味するのか分からないままですからね。

というわけで、お金も、住まいも、仕事も、誰といるかも、そしてあなたの人生も。結局は、あなたが決める事です。

そこには、正解も、誰々が言ったからとかも、何かに「こうしろ」と書いてあるとか関係なく。あなたが考える、あなた自身のプランを作っていくものです。

これがライフプランの醍醐味だろうし、その実現に向けてお手伝いするのが、我々FPの仕事だと思っています。

ぜひ参考にしてみてくださいね。