老後について

お金の不安を後回しにすると大変です

お金の不安を後回しにしてしまう現状

「なんとなく不安に感じているけど、面倒だから考えるのは後回しにしよう。」

日々の日常で、そんな風に思っている事ありませんか?

私自身、過去はあらゆる事でこんなタイプでした。笑

 

これ、「お金」に関する事でやっちゃっていたらかなり危険です。

けれど、相談に来る多くの人が実はほとんどやっちゃってるんですよ。

 

不思議なんですが、勤めている会社の仕事で予算管理はしっかりやっていて。。。

いざ自分のプライベートとなるとお金に無頓着だったり。

収入は多いのに、なぜか毎月赤字が出ていたり。

しっかりもののパートナーがいればいいのですが、そうでない場合もありますよね。

 

こういう状況の方に、単に「お金について立ち止まって考えてみよう!」って話をしてもあまり響きません。

あまり実感が沸かないからです。

 

では、どうすれば多少でもお金について考えるようになるのか。

少し考えてみました。

 

 

お金の不安から目を背けないようにするには・・・

考えてみた結果、各人に対して目の前に大きなリスクが迫っていることを認識してもらえるかどうか。これだと確信しています。

 

何であれ、自分の身に具体的な恐れを感じると大抵の人は何かしらのアクションを起こします。全く動じない人もいますが。笑

 

不安を煽るわけではないですが、「お金」とりわけ「老後資金」に関しては、今の日本で各人が緊急に打つべき事柄だと私は思っています。

なぜなら、老後資金を確保することは時間がかかる事だからです。

対策せず問題が浮彫になってからでは、処置が難しいです。

 

だって、退職する65歳~70歳の時に「やばい。生活費が月額10万円以上足りない」ってなってしまったら、あなたはどんな行動ができますか。

再就職?雇用があればいいですが、〇〇十年後、益々外国人採用が増える日本で、高齢というハンデはきついかも知れませんよ。

また、もしかしたら、老後資金不足の理由から、退職後に仕事を探す人が今より増えているかも知れません。

そうなったら働き口を見つけるだけでも一苦労です。

 

しかし、仮にあなたが現在30代であるとして、今から貯蓄なり投資なりを始めているとしましょう。

そうするとどうですか?「何も対策しなかった」場合より不安は解消されているはずでしょう。

退職時にまとまった資金を切り崩してもいいし、資金をさらに運用してもいいかも知れない。選択肢が広がっているはずです。

 

次に、将来の不安は分かったから、具体的に今から何を考えればいいの?って思うかも知れません。

「お金に関して考える」ことをちょっとした例で覗いてみましょう。

 

将来のお金について想像する①

老後資金の不安については、今後の日本でしばらく続く不安の一つでしょう。

ある専門家は「過剰に心配し過ぎ」と言っていたり、昨年批判が殺到した「老後2,000万円足りない」問題のように、確実に老後資金が枯渇すると言っている人たちもいます。

 

これってどっちが正しいんでしょうね。

聞いといてなんですが、はっきり言ってどっちが正しいとかはないと思うんです。

 

だって、人の生活なんて何通りもあるわけでしょ。一人当たりの生活水準も違えば価値観も違う。

「標準?」と言われているモノサシにのっけて試算したりしているだけなので。

 

それより、自分の頭の中でしっかりシミュレーションする習慣をつけられる方がとっても大事。

ほんとちょっと視点を未来に向けるだけで変わってきます。

 

おそらく皆さんは、日々のやりくりや月間、年間の収支は大体把握してらっしゃるでしょう。

なんとかやりくりできてるよって人がほとんど。

 

じゃあ、3年後は?5年後、10年後はどうでしょうか。

30年後とかは全く見えませんか??

こんな風にちょっと視点を将来に向けるだけで見えてくるものがあります。

 

 

例えば、今30代前半で結婚しばばかりの夫婦がいるとして。

将来を眺める癖をつけると。心の中では、、、

①もしかすると3年以内に家族が増えているかも知れない。

②その場合、妻は育児休暇を取るだろうか。

③育児休暇を取ると、世帯収入が少し下がるのでは。

④もし、収入が下がるとすればどのぐらい下がるだろう。

⑤それであれば、収入が下がる分を補填できるように今から貯蓄額を増やそう。

⑥さらに、家族が増えると今の住まいは狭く感じるかも知れない。

⑦おそらく引っ越しを検討するだろう。今から引っ越し資金を見ておいた方がいいだろう。

などなど、ざっと一例ですがこんな風に具体的な想像をするのです。

 

 

将来のお金について想像する②

この癖を生かして、老後の話に戻します。

そうすると、、、

①このまま年金を払い続けると〇〇年後の退職時からいくら受け取れるだろうか。

②現在は賃貸住まいだが、退職した後に賃料払い続けるのは厳しいかも知れない。

③そうなると、今のうちに家を買うべきなのか。

④または、貯金か投資でキャッシュを増やし退職時に安価な中古マンションをキャッシュで買うのはどうだろう。

⑤しかし、そうすると毎月の生活費が不足する可能性もあるのでは。年金だけを頼りにするというのは不安である。

⑥年金は、そもそもいくら貰えるかは不確定だし、現在の受給額より少ないと仮定した方が妥当だ。

⑦それでは、将来年金代わりになる投資、またはビジネスを今からスタートしよう。

ほんの一例ですが、こんな感じでしょうか。

 

このような想像をするかしないかで、その後の人生が大きく変わる可能性があります。

意識するかしないかですね。

 

「今から考えてもよく分からないよ。」

「先のことばかり考えても、無駄だよ。」

「今まで何とかなってきたんだから、その時考えれば大丈夫だよ。」

果たして本当にそうでしょうか??

 

そもそも、先の事が分からないから「今から」備えるんですよね。

老後を迎えた時に手遅れにならないよう、今から対策を打つものなのではないでしょうか。

 

きっと皆さん、お勤め先の仕事だと言われなくても対策しちゃってるんでしょうね。

給与もらって働いている以上やらなきゃいけないことと認識しているからです。

 

しかし、いざ自分のこととなるとどうでしょう。

自己責任だし誰にも何にも言われないから、疎かになってしまうのではないでしょうか。

 

 

かつての日本から変化している事に気づく

かつての日本は、老後の事なんて特に何も考えなくてもよかった。

モノを作れば業績も給与も右肩上がり。

真面目に会社員として働けば、将来がほぼ約束されてたようなものでした。

 

しかし、現在は違う。大きく違う。全く違う、と思った方がいいでしょう。

自分の資産は自分自身で守る。自分でやらないと「こんなはずじゃなかった」となる可能性が非常に高い。

 

だって、現にその予兆は見えていますよね。国だって認めているわけですから。

問題なのは「老後の事を考えなくても大丈夫」という世代に育てられた人達の考え方だと思います。

 

きっと心のどこかで「国がなんとかしてくれるんじゃないか。」

「きっと大丈夫なんじゃないか」と思っている人が多いかも知れません。

だって、バブルを経験したのイケイケ世代の親や先輩方が経験則で次世代に伝えているのですから。

でも、これは本当に危険。

 

 

はっきり言って自分で気づくしかないですよ。

国が運用している老後資金が本当に大丈夫かどうかは、究極のところ誰にも分かりません。

だったら、自分でできる対策を打つしかないのでは。

とこういうわけなのです。

 

 

30年後、対策をしてきた人とそうでない人の差は歴然と出るかも知れません。

結論、くどいようですが「どうせ将来の事は分からないし」と先送りしない。

「分からないから今からやれる事をやる」という考えにシフトしてみてください。

 

その時に、不動産や株式、投資信託、起業など、あなたを手助けしくれる手段は身近なところにあります。

どれを選択してもいい時代です。

ぜひ、一度考えてみてくださいませ。

 

福井