「結局、貯蓄は何歳までにいくら貯めればいいの?!」
について、結論がまだでしたね。
将来の年金から、老後の生活費を差し引いたら、年金だけで足りるの?というお話しです。
以下、サラリーマンと専業主婦のモデル例です。
2人の年金受給額を合算すると、平均で月額19万5千円でした。
一方の生活費は、65歳以上だと夫婦2人で平均約24万円。
結果、
生活費が約5万円程足りない計算です!
あくまでも、平均値なので年金も生活費も個人差は出てくるでしょう。
仮に、毎月5万円の赤字だとしたら、65歳から死亡するまでいくらあればいいのでしょうか?
上記の例で、現在、夫65歳、妻63歳としておきます。
それぞれの平均寿命は、
男性:80.79歳
女性:87.05歳
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life15/dl/life15-02.pdf
-平成27年 主な年齢の平均余命(厚生労働省)-
夫は81歳、妻は87歳まで生きるとして、夫は65歳から残り16年、妻は残り24年ですね。 5万円の赤字は夫が亡くなるまでの16年間です。
5万円 × 12ヶ月 × 16年 = 960万円 です。
さらに、夫が81歳で死亡した時、妻は79歳ですから残り8年生きるとします。
妻1人の平均生活費(75歳以上)は、平均すると月額15万円弱です。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life15/dl/life15-02.pdf
*単身無職世帯の家計収支(総務省 -平成28年家計調査報告-)
年金19万円で十分賄えるのでは?
いいえ。
夫が亡くなれば、受け取る厚生年金は遺族厚生年金に変わり、年金受給額が減ります。
夫の厚生年金14万5千円 × 75% = 約10万8千円
*ここでは、計算根拠は割愛します。
仮に10万8千円に減額され、妻の年金49,869円と合わせると、、、
月額約14万8千円です。
生活費15万円だとすると、余裕があるとは決して言えませんよね。
やはり、ここでも月額プラス5万円以上は必要かも知れません。
つまり、夫が死亡するまでの「960万円」と、
妻が残り8年間で年金以外に、
月額5万円 × 12ヶ月 × 8年 = 480万円
が必要となります。
結果、
960万円 + 480万円 = 1,440万円
この例でいくと、少なくとも、
1,500万円以上は、貯金等で準備しておいた方が良いかも知れません!
もちろん、退職金の有無や金額、厚生年金か国民年金かなどにより個人差はありますので、ご注意ください。
少しでも老後資金を考える参考になればと思います。
福井