確定拠出年金について

確定拠出年金と確定給付年金って、何が違うの?!

先日、近所でFPの講習会があったので散歩がてら行ってきました!

道中、晴れてて気持ちよかったので一枚。笑

さて、そのFPの講習会でちょうど「確定拠出年金」の話があったので今日のテーマにしてみました。最初は聞き慣れない言葉でなんだこりゃ!って思うかも知れないけど、制度自体は簡単。

けれど「確定給付年金」っていう似たくさい言葉があったり、混同している人もいるのでここで概要を知っておいてもいいでしょう。ちなみに最近巷でよく耳にするのは「確定拠出年金」の方ですからね。

 

それはなぜかと言うと2017年1月から、加入できる対象範囲が広がったため以前より話題に上がる機会が増えたんです。知っておいて損はないと思いますよ。なので確定なんとか年金が、それぞれ一体何の話なのかちょっと見てみましょう!

 

確定拠出年金と確定給付年金の違い

まず、文字通り「言葉」が違いますね!笑

「確定拠出」と「確定給付」見りゃ分かるだろっ!って突っ込まれそうですが、これが最大の違いなんです!

「確定拠出」の方は文字通り予め毎月掛ける金額を決めて積み立てします。毎月一定のお金を、国内株式や債券、投資信託などに投資して運用する仕組みです。上限はありますが、毎月いくら積み立てるかやどの商品で運用するかは自分で決めます。

この年金は毎月積み立てをして、60歳以降に一括、または年金として受け取る制度なのです。ちなみに、原則60歳まで受け取れないことになってますからその点はご注意を。

将来お金を受け取る方法は、具体的に年金として分割で受け取るか、積み立てたお金を一括で受け取るかのどちらかです。

では、もう一方の「確定給付」をみてみましょう!

こちらも、やはり文字に意味があります。この制度も文字通り、給付が「確定」されているという意味です。簡単に言うと、あなたが将来受け取る年金額を、予め決めてスタートしましょうという制度なのです。

え?

運用失敗したらどうするの?

毎月の掛け金はいくら??

 

って疑問に思うかも知れませんが。実はこの制度、運用するのはあなた個人ではなく一般的にお勤めの会社が運用します。なので、掛金は会社が負担するのがほとんどです。中には、社員が一定の範囲で負担する場合もあります。

もしあなたの会社でこの制度を導入していて従業員も一部負担しているかどうかは、総務か人事に確認してみてください!

また、この制度は仮に運用で失敗したり、予め決めた給付金に満たなかった場合、加入している会社が補填してくれることになっています。

 

確定拠出年金の企業型と個人型(iDeCo)って?!

何となく確定拠出年金と確定給付年金の違い分かりましたか??最初にも話したけど、今は確定拠出年金の話の方が圧倒的に話題に出ます。

それは、対象者の範囲が広くなりより身近になったことが一つあります。さらに、ある説では、国も公的年金が将来どうなるか不安だから各人が自分の責任で老後の資金を準備するよう推奨している、って話もあります。

まあ、いずれにしろ今後も日常でよく出てくるワードなので覚えておいた方がいいでしょう。

さて、そんな確定拠出年金ですが「企業型」と「個人型」があります。簡単に言うと「企業型」は、あなたが勤める会社が主体となって運営しているパターンです。なので、掛金は会社が負担してくれているのがほとんど。従業員が一部負担している会社もありますが、ほとんどは会社負担です。

一方の個人型(iDeCo)とは、自営業の方や、サラリーマン、専業主婦など個人が単独で加入できる年金制度です。

個人が自己責任で加入するのであなたが掛金を負担します。毎月いくら拠出するか、どの金融商品を購入するかなども自分で選択できます。

さらには、どの金融機関から購入するかも重要になってきます。なぜかと言うと、金融機関よってあなたが支払う手数料や信託報酬が異なるからです。

これら経費の部分って、投資や投資信託においてとっても大事な部分。それは、確定拠出年金制度でも一緒のこと。何十年も運用するわけですから、経費だけで何十万円単位と差が出る場合だってあります。

また、この制度はそもそものスタートが公的年金を補うためのものです。公的年金(国民年金など)が未納だとその月は拠出できないことになっているので、その点も注意が必要です。

 

いくら拠出していくら受け取るイメージなの?

今まで、制度の話ばかりしてきましたが、一体、将来いくら受け取れるのか気になりますよね。簡単なシミュレーションをしてみましょう。

 

現在30歳のサラリーマンが60歳まで、

毎月23,000円積み立てするとした場合。。。

23,000円 × 360ヶ月(30年) = 8,280,000円

積み立て元本だけでも、828万円積み立てることができます。

 

仮に、同じ掛け金で利回り2%(年間)で運用した場合は、

なんと、11,196,768円。

 

およそ1120万円で、普通の積み立てより290万円もプラスになるのです!

 

これはもちろん、毎年2%の利回りがコンスタントに出た場合ですが、現在の普通預金や定期預金などの金利に比べれば、運用の効果が全然違いますよね。手数料やその他トータルでかかった費用を差し引いたとしても、結構な金額になりますね。

毎月積み立てて30年間継続するって、すごい威力を発揮するんです!概要は何となく理解できましたか。次回以降は、この個人型確定拠出年金のメリットについて、お話ししていきますね。

 

福井