さて、お金を失う恐怖心を克服する方法ですが、
2つ目は「環境を一気に変える」です。
第一ステップで、自分の全財産と月間、年間の収支を把握しました。
このステップで年間収支がマイナス、または貯蓄がほとんどできていない場合、
早期に改善しなければなりません。
そもそもお金を失う恐怖心というのは、どういった時に生まれるのか?
一つは、日々の生活がぎりぎりで、暮らすお金が足りないと感じる時。
そしてもう一つは、
何かしらでまとまったお金が必要になり、
そのお金を捻出できないと感じた時に恐怖心が生まれます。
ここでは、後者に関係した分だけ触れます。
逆から考えると、まとまったお金を捻出できる状態にすれば、
恐怖心がなくなる可能性が高くなりますよね?
極端なケースを言うと、
「毎月の収入は少ないけど、万が一の貯蓄は十分にある。」
まさに、こういう状態を作れれば良いということです。
貯金なので毎月コツコツ積み上げるのが大原則ですが、
それを手助けする良い方法があります。
それが「環境を一気に変える」ことです。
僕は、貯蓄資金の捻出を加速させるには、これが一番の近道だと思います。
簡単な例をお話しします。
あなたは、都内人気エリアの新築マンションに、賃貸で住んでいるとします。
妻とお子さんの3人暮らしです。
近所は、高所得者が多く近所付き合いも頻繁にあるとしましょう。
あなたの毎月の収支はざっとこんな感じです。
<収入>
40万円(手取り)
<支出>
家賃:16万円
保険:1万円
光熱費:3万円
通信費:2万円
食費:6万円
衣服:3万円
養育費:3万円
交際費:5万円
支出計:39万円
とてもぎりぎりな生活ですよね。
収支のバランスが悪くなっている原因を想像してみてください。
<家賃について>
・手取り40万円に対して家賃16万円
・新築に住んでいる
・都内人気エリア
都内でも人気エリアを外すと、同じ間取りで家賃2割減できる可能性があります。
16万円 × 80% = 12.8万円
約3万円ほど削減できそうですね。
<交際費について>
・食費とは別に毎月5万円の支出
・ママ友と毎週のランチ会
・単価が高いレストランでの食事
近所の方々のお財布事情に合わせて行動すると
「思ったより使っていた」という事になりかねません。
見栄や「付き合いで」とは言わず、自分の軸を持ちましょう。
週3日の付き合いを週1日にするだけでも全然違うはずです。
人気エリアから引っ越す、またはランチ会を減らすだけでも、
5万円 → 3万円
2万円の削減はいけるかも知れません。
外食の「頻度」で調整してみてください。
ざっと、簡単な例を書きましたが、
たったこれらを実践するだけで、月額5万円の削減ができました。
細かく見れば、まだまだありますが、それはまた別の機会に。
次回は、最後のステップについて書いていきますね!
福井