前回のブログに続き、今日は「家を買う前にライフプランが必要な理由」第2回です!
第1回はこちら⇒【重要]家を買う前にライフプランが必要な理由 〜その①〜
住宅を購入する前に、住宅メーカーや工務店に属さないFPに相談した方がよい、というお話しでしたね。前回のブログで、その大まかな理由はつかめたはずです!
今回は、簡単な例を用いて具体的なお話しをしていきますね。
例えば、勤続10年、年収500万円の会社員Aさんがいるとします。
現在32歳で退職まで28年。
妻と子供2人(5歳、3歳)の4人家族としましょう。
貯蓄は400万円で、ローンや負債なしです。
地域的な話は別にしても、平均的なサラリーマン家庭ではないでしょうか。このAさんが、3,000万円の建売住宅を購入希望するとします。
建売住宅とは、土地と建物をセットで販売している住宅のことです。
金融機関からは、
・頭金1割
・金利1%
・期間30年
以上の条件が出ています。
つまり、借り入れられる金額は、、、
3,000万円 – 300万円(頭金) = 2,700万円
毎月の返済は、、、
期間30年金利1%なので、月額およそ87,000円ぐらい。
他には諸費用として、仲介手数料、ローン事務手数料、税金、登記など100万円程度としましょう。この年代の方ならよくありそうな事例です。
さて、この事例を見て皆さんはどう思いますか?
もう既にお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、、、
この住宅購入により、手元の貯金400万円がゼロになります。
貯金400万円
– 頭金300万円
– 諸費用100万円
= 0円
今まで貯めた貯金が住宅購入のためゼロになりました。なんか、数字だけみると家を買うためだけに貯金していたみたいに見えますね。
万が一、貯金ゼロの状態で、、、
Aさんが病気で入院したり。
お子さんが私立の学校に通う。
お子さんが習い事したい。
車が必要。
などなどお金が必要になった場合、どこから捻出するのでしょうか?
「いやいや、またゼロから貯金し始めるから大丈夫!」
ほんとですかね?住宅ローンを抱え、これからお子さんが大きくなるのに毎月貯金を続けられるか心配になりませんか?
この例はほんとよくあるお話しで。せっかく貯めた貯金をすべて住宅に使ってしまうという典型的な例です。
マイホームが夢だったから、それで良い。
というなら、そういう考えもあるかも知れません。
しかし、繰り返しになりますが、
お子さんが大きくなり、学費や塾代が増える。
ご実家の両親が高齢なら介護が必要になるかも知れない。
自宅が郊外のため、移動手段にクルマが必要になった。
などなど。
先の人生を見ると、まだまだお金が必要となる場面が多くあります。もちろん老後資金の確保もそうです。
住宅購入の際は、そこまで考慮した上でプランを立てた方が有効です。
購入してしまう前に、まずはしっかりと人生設計を考えてみたらいかがでしょうか。
次回は、先程のケースの場合、他にどんな選択肢があったのか見ていきましょう!