先週、ある方の老後のキャッシュフロー表を作成していたら、やばい点に気付きました。
なんと、現状の生活を送った場合、キャッシュフロー表上で、定年10年後(70歳)に家計破綻が起こるのです！
この方だけならいいのですが、よくないけど（笑）
前回作成した方も、何も対策をしない場合、同様に70歳前後で残高不足でした。
「たかが、シミュレーション上でしょ？」と思うかも知れませんが、年金も現在の制度に合わせて算出しているし、退職金も貰える前提のシミュレーションになっています。
実際の「〇〇年後」は、年金、退職金ともに今より厳しい状況でしょう。
さて、何が原因であるか？？
この2名の家計がショートする、共通の原因は分かっています。それは以下の2点です。
①貯蓄・金融資産の不足
②60歳以降の収入がゼロ
＊年金と貯蓄の取り崩しが生活費
まず、「①」について言うと、貯蓄や投資で保有している金額が「1,000万円」ほどでした。
この分では、老後に年金や退職金を貰えるとしても、安心して生活するには足りないでしょう。
ましてや、60歳以降も払い続けなければならない住宅ローンなどがあれば、なおさらです。
続いて「②」について。それまで年収〇百万円だった人が、６０歳以降、仕事からの収入がゼロ。
頼りにしている年金だって、夫が会社員で妻が専業主婦の家庭であれば、年間200万円～240万円程度。
これって、それまでの生活レベルではとうてい暮らせなくなりますよね。
退職金だって、2,000万円貰えたら良い方で。仮に貰えても、ローンの残債などを支払ったら一気に減ってしまいます。
どこからどう考えても、大事なのは「貯蓄や投資」。これがないと、老後は安心して生活できないと思うのですが、皆さんどう思いますか？？
