不動産投資って無知で進むと大変です。
それでも初心者が躍起になって始めようとする。そして失敗する。
その理由はなんだろうって考えてみました。
ビジネスモデルがイメージしやすい
家賃収入 − ローン返済 ＝ 利益
きっとこれがイメージしやすいからなのかも知れませんね。
だけど、この式しか頭になくて飛び込む人は高確率で失敗します。
なぜかというと、ローン返済以外の出費を把握できていないからです。
買う時にかかる諸費用、税金、毎月の管理費、空室対応にかかる費用など、
想定される出費が多くあります。
最低限、これらに対応できる資金やキャッシュフローが手元にないといけません。
また、想定外の出費も発生したりします。
例えば、貸してる部屋のエアコンが壊れたり、退去した後の部屋がゴミ屋敷みたいなどなど。。。
不動産投資を本業にしてる方でも、想定外の出費に悩まされる場面が多々あります。
これらは発生したものを地道に解決して自分のノウハウにしていくしかありません。
なので、少なくとも想定しやすい出費や課題に対しては対策を練ってから始めた方が良い。
というか練らなきゃダメです。
不労所得だと思い込んでいる
確かに資金に余裕があって、想定される事を事前にカバーできていれば
ある程度「不労所得」に近づけられるかも知れません。
しかし、おそらく多くの方は融資を受けて投資を始めるでしょう。
手元キャッシュにそこまで余裕がないかも知れません。
それであれば、手元にキャッシュが残るよう、
購入する前から頭を使わなければなりません。
不動産投資は購入した時点で、その投資が成功か失敗か予想つく事が多いです。
もちろんすべてではないですが、素人が始める場合は高い確率です。スムーズに経営するか茨の道を行くか、みたいな。それは物件に左右される事が多いから。
物件を買ったはいいものの、マイナスのキャッシュばかり出るとんでも物件だった、なんて事は絶対に避けたいですよね。
プロはそこからリカバーして大きな利益を得たりする人もいるみたいですが。
なので、本気で成功したいなら、まずはどんな物件を見つけられるかにかかっています。
そこに労力を注力することになるでしょう。
これって一番最初の部分ですが、全く不労所得でも何でもないですよね。
頭使うし、物件を見に行ったり売主や不動産会社と交渉したり。
体力もあった方がいいでしょう。
見つけるまで結構、骨が折れる仕事のはずですよ。
ここを人任せにすると素人は騙されたり、良くない物件を買わされたりします。
ここまで話したのは、あくまでも買うところの部分。買ってからも本番。
賃借人探したり広告出したり、不動産屋さんと打ち合わせしたり。
想像以上にやることあります。
なので「不動産投資＝不労所得」という考えをお持ちなら、
今すぐばっさり捨ててください。
余裕資金をお持ちの方以外は。
煽られる場面が多い
今は金融庁の指導が入ったりで賃貸経営への融資が厳しくなったみたいですが、
数年前までは、結構イケイケどんどんな感じでした。
素人や会社員でも、ある程度年収があって自己資金を一定額用意できれば
スタートは切れやすい事業だったと言えます。
そこに目を付けた一部の不動産会社や投資会社が「誰でも簡単に」とか
「自己資金ゼロで」というキャッチコピーで素人参入の障壁を下げ、
さらに不動産投資熱に拍車をかけました。
「年金対策に」とか「退職金代わりに」と煽り、
ダメ物件を全くの素人に売りつけるだけ売りつける、みたいな話もよく聞きます。
投資の目的や投資自体を理解するまでは、手を出すのが非常に危険な投資です。
煽られてダメ物件を買い、借金が膨らむみたいな事はあってはならないこと。
そうならないためにも、誰かが大丈夫と言ったから投資するのではなく、
自分で投資判断できるようになってから始める事がマストだと思います。
買う買うと言って始められないのも損ですが、買って大変な思いする方が怖いですよね。
まぁ、もし修復可能な範囲なら高い勉強代と割り切れるかも知れませんが、
それはあくまでも結果論。
当の本人はきっとそれどころじゃないはずです。
これだけは覚えていてほしいです。
決して煽られるまま、何も考える隙もないまま購入しないでください。
ちゃんと自分が投資できる状態であるか知ってください。金銭的、知識、取り巻く環境的にも。
これを突き詰めてからでも遅くない、
というかこれをクリアにしないうちに始めるのは恐怖でしかありませんよ。
誰かが大丈夫と言ったからではなく、自分の中で納得してから始めましょうね。
