家計術・お金の管理

家計の見直しから始める貯金のメリット

「家計の見直しってよく聞くけど、それってアドバイス必要なこと?」こんな疑問を言われたことあります。笑

結論から言うと、僕は一度は真剣にアドバイス聞いてみた方がよいと、回答してます。もちろんアドバイスは僕からじゃなくても。節約に関して言えば、僕なんかより劇的な節約方法知ってるママさん、たくさんいますからね。笑

じゃあ、家計を見直すことの目的って何なのって話になるかと思いますが、、、支出を減らして毎月の手残りを増やす、これはあくまでも通過点であって目的ではありません!あくまでも貯金の初期段階のお話し。

家計見直しの本当の目的は、手元に残るお金をどんな用途に振り分けて増やしていくか。これを計画して実行する事が最大のミッションです。もちろん、用途は様々なので、人によっていく通りもあるでしょう。しかし、「何かしらを実現するためにお金を増やす」という大前提は共通です。

では、なぜ家計の見直しからの貯金がよいか、そのメリットを書いてみようと思います。

無理のない貯金を始められる

家計を見直さず、ただただ「貯金」って言う場合、あなたの日常に歪みが生まれます。

例えば、今日から貯金するから、毎食うどんかパスタだけにしようっていった場合。。。あなたは、うどんとパスタだけの生活をずっと続けられますか?

ちょっと極端な例ではありますが、これは貯金に失敗する典型的な例で、「感情」と「勢い」だけで貯金しようとするパターンです。私も最初はこんな感じでした。

最初の数日は続けられたのですが、気付いたら、「普段、節約してるんだから、今日ぐらい飲みに行ってもいいだろう。。。」というように、ルールを破ってしまうんですね。私の意志が弱いと言ったらそれまでですが。笑

明らかに無理がある貯金の仕方は、逆効果であると、私は思います。

一方、「家計の見直し」からスタートする貯金は、前述した失敗する確率をぐんと下げることができます。なぜかと言うと、「〇〇の支出を○○円下げて、その分を貯金に充てよう」というように、原因と結果が明らかだからです。

つまり、やみくもに支出を減らして手残りを増やすのではなく、「このぐらいなら支出を減らしても生活に支障ないね。」から始まり、その減らした分を「子供の学費資金に充てよう」というように、お金の流れと目的がよく見えるようになるのです。

この違いって、実は本当に大きいんです。決して無理はしない金額で貯金に回すわけだし、貯金に回して大丈夫な金額っていうのが頭に入っているので、僕の経験みたいに「無理して飲みに行く!」みたいな事が起きにくくなるんですね。

ほんと、騙されたと思って一度、ファイナンシャルプランナーに相談してみてください。相談前と後では、明らかに違いますから。

 

貯金の目的を設定しやすい

家計の見直しから貯金をする場合、前述したように「〇〇の支出を下げて、その分を〇〇の資金に充てよう」というように、減らした支出の出口を明確に作ってあげます。

とにかくやみくもに貯金して、まとまったお金ができてから用途を考えよう。。。これだと、そもそも貯金を続けるのが困難だし、途中で何のための貯金が自分自身が分からなくなるっていう事態に陥る可能性もあります。

やはり貯金は、毎月貯める中で、将来の楽しい事を想像するのも醍醐味のひとつですよね?!そういう動機付けがある方が継続して貯められるし、自分の目標に少しずつ近づくという充実感も得られます。

逆にこの動機付けがないと、私の経験のように、「今日ぐらい飲みに行っても大丈夫だろ」といった甘えが生まれ、気付いたらせっかく貯めた貯金にまで手を出し始める、というリスクが高くなります。

貯金の目的さえ定まれば、後は計画した通りの支出分を機械的に貯めていくだけ。いつかお話ししますが、この「機械的に」という部分がポイントです。考えなくても貯金ができるようなシステムを作ってしまう、そんなイメージです。

それができるのも、土台にはあなたの貯金の目的がしっかりあるから可能となります。

 

将来の不安がなくなる

私が言う家計の見直しとは、毎月、日々の収支コントロールだけではありません。「2」でもお伝えしたように、見直して捻出できるお金を何に充てるか、これを考えていく作業でもあります。

将来、あんな事がしたい、こんな事ができるようになりたい。貯金の目的は、このような欲求を実現するだけではなくて、「定年後に安心して暮らせるか不安」「家を買いたいけど、ローンが払っていけるか不安」というように、将来への不安を払拭するための資金作りが必要な場合もあります。

普段、漠然としか考えていなかった将来のお金のこと。家計を見直す時に、一緒に考えてみると自身が不安に思っていたことが解消される事があります。逆に、「このままだとヤバイな。。。」と気づくことも大いにあります。

いずれにしても、知ってるか知らないか、気付くか気づかないか、この違いが将来の生活に大きく影響する場合もあります。ただ勘違いして欲しくないのが、将来を見ることは、決して不安を煽ることではありません。あくまでも冷静に現状の自身を把握して、将来自分に何が必要かをひとつずつ紐解いていく作業です。

何というか、今まで曖昧にしていたものにちゃんと向き合う、そんなイメージです。例えば、「将来年金なんてもらえないでしょ。だから払わない。」本当にもらえないと思ってますか?本当にもらえない場合は、日本が国として破綻した場合ですよ。

今ほどもらえなくても、もらえる可能性があるなら年金は払った方がいいのでは。などといったお話しです。

こういった話に切り込んでいくにも、家計を見直す時が絶好の機会なのです。だって、家計の収支を見て、将来のためにお金を何に振り分けるか考えるわけですから。

 

さて、いかがでしたでしょうか。既に貯金が順調な人も、これから貯金しようとしている人も、一度、専門家に相談して家計の見直しからしてみてはいかがでしょうか。決して損する話ではないはずですから。

今日も最後までありがとうございました。

福井